好景気なのになぜ日本は「詰んでいる」のか 消費は全体的には低下?


■物価上昇2%にならない理由

それなのに、物価はなかなか上がらない。これには理由がある。全人口に占める60歳以上の高齢者数が50%になり、年金生活者が拡大している。この年金が年々減額されているからである。

高齢者層でも所得が高い人の年金を減らしたり、所得税を上げて、しかし、年金の低い人の年金を下げないようにしないと、消費を下げざるを得ない人口が半分いることによる。

もう1つが、非正社員や中小企業社員が雇用数の半分になり、ここでも給与が増えないが、社会保障費が上がり手取り収入は増えていない。減っている場合もある。アルバイトの賃金は上がったが、非正規の契約社員より低い。

よって、消費は全体的には下がり、物価が上昇しないことになるし、物価が上がる理由の多くが原材料の高騰である。価格が上がると消費を下げることになる。この部分が大きいので、景気が良いと実感できない人が多いのである。

11月9日には日経平均株価が25年ぶりに2万3,000円を超え、景気回復期間も「いざなぎ景気」を超えたと報道されていますが、日銀が目標とする2%の物価上昇は未だ達成されず、何より日々の生活で「好景気」を実感するこ
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