「行きたくない街ナンバーワン」から脱却へ、名古屋市が歌詞を募集


 「行きたくない街ナンバーワン」から脱却しようと、名古屋市がご当地ソング作りに乗り出した。「名古屋ゆかりのヒット曲がない」と嘆く河村たかし市長の肝いりで、市民から歌詞を募っている。市は過去にも歌を作ってきたが定着しなかった。今度こそ、となるだろうか。

 「かねがね悲しんどる。東京や大阪にはあるのに」。河村氏は13日の記者会見で、東京の「有楽町で逢(あ)いましょう」、大阪の「月の法善寺横丁」、長崎の「長崎は今日も雨だった」などを引き合いに、名古屋ゆかりのヒット曲がないことを嘆いてみせた。

 その河村氏の号令のもと、市は今年度200万円をかけて歌を作る。市は昨年、「国内主要8都市で行きたくない街ナンバーワン」との調査結果を自ら公表。それだけに、「歌で名古屋の魅力を掘り起こし、盛り上げたい」(市ナゴヤ魅力向上室の担当者)という。市民から集めたフレーズを組み合わせて歌詞をつくり、プロが作曲する。来年3月に披露する予定だ。

 思い描くのは、「恋するフォーチュンクッキー」や「恋」といった近年のヒット曲だ。市の担当者は「歌って踊れて、SNSに投稿したくなるような作品になれば」。河村氏も「紅白を目指せる、みんなが歌って楽しい歌を作らないかん」と意気込む。

 河村氏は会見で「あんまり優等生的なやつはいかわな。『希望の風が吹いて』とか。偶然言っただけで(希望の党とは)あまりオーバーラッピングしてませんけど」と述べ、名古屋の街を具体的に思い浮かべる歌詞がよい、との考えを示した。

 名古屋市が歌を作るのは、過去にもあった。1984年から5年間、愛知県や地元メディアなどと「愛知・名古屋マイソング実行委員会」を組織。公募作品から優秀作を選び、チェリッシュが歌った「みんな名古屋で」などを発表した。

 市制100周年の89年には、市単独で演歌「城~男は黙って城になれ」と「どんとこい名古屋」を制作。作詞に「四季の歌」で知られる荒木とよひささん、作曲に「天城越え」の弦哲也さん、歌手に神野美伽さんを起用したが、ヒットにつながらなかった。市の担当者も「『これぞ名古屋』という歌がない。市民に定着する歌を作ってこられなかった」と認める。

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