重さの単位「キログラム」の定義、130年ぶりに見直しへ!日本の研究チームが発表!


質量の単位「キログラム」の新たな基準を「量子力学」の定数を使って作り出すことに成功したと、つくば市の産業技術総合研究所などの研究チームが発表しました。チームによりますと、来年の国際会議で、およそ130年ぶりにキログラムの定義が見直される見通しだということです。

質量の単位「キログラム」は、1889年以降、フランス・パリの国際度量衡局に保管されている分銅「国際キログラム原器」の質量を1キログラムとして定義されてきましたが、表面の汚染などでごくわずかに質量が変動していました。

このため、産業技術総合研究所などで作る5か国の国際チームは、原子など極めて小さな物質を扱う「量子力学」の定数「プランク定数」を使って1キログラムを定義し直す取り組みを進め、原子と原子の間の距離をレーザーなどで精密に測って重さ1キログラムのケイ素の球体を作成しました。

その結果、「国際キログラム原器」では、その精度が1億分の5だったのに対し、新たな基準では1億分の2.4以下にまで精度を高めることに成功し、来年11月に開かれる国際機関の会議で、およそ130年ぶりにキログラムの定義が見直される見通しになったということです。

産業技術総合研究所の藤井賢一首席研究員は「世界共通の単位の定義に日本が初めて貢献できるのはうれしい。新薬の開発など微小な質量を測定する分野で役立つ」と話しています。

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