性犯罪者の治療に携わる専門家「男なら誰もが痴漢予備軍。満員電車で偶然女性に触れた時、男は理性を失う」


精神保健福祉士で社会福祉士の斉藤章佳(あきよし)氏は12年前から1千人を超える性犯罪者と向き合い、再発防止につなげる治療プログラムを施している。

「満員電車というのは、辛いから何も感じないように、大抵は自分の感情のスイッチをオフにした“無”の状態になる。そんな異常な空間の中で、ふいに女性に触れてしまうと、それが予想もしないくらいの衝撃的な体験になってしまう。」

痴漢の始まり方はこの“ビギナーズラック”のパターンが一番多いという。

「痴漢は日常のサイクルの中で起きる最も身近な性犯罪。その犯人は拍子抜けするほど“普通の男性”で痴漢は特殊な人が起こす事件ではありません。男性なら誰もが“痴漢予備軍”」と斉藤氏は語る。

人がぎゅうぎゅうに詰め込まれた満員電車で人知れず、女性の体にそっと手を伸ばし、自分の欲求を満たす――。そんな卑劣な痴漢行為に手を染める人物像を考えた時、“性欲をコントロールできない男性”や“特殊な性癖を持っている男”といった勝手なイメージ…
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