【東スポ】澤村・山口俊の現状維持で巨人チーム内に怒りの嵐


 今季の巨人を騒がせた2人が、波乱必至の契約更改だ。6日、東京都内の球団事務所で山口俊投手(30)と澤村拓一投手(29)が契約更改交渉に臨み、揃って「現状維持」でサインした。Bクラス転落の今オフは、主力の多くが“厳冬査定”に耐えているだけに、両選手への評価を受け、チーム内は騒然。嵐の雰囲気が漂っている。

 低迷した今季の巨人を象徴する男・山口俊は、交渉を終えて臨んだ会見で「来季も巨人でプレーすることができるので、しっかりやりたい。野球選手である前に、一社会人として自分を見つめ直してやっていきたい」とかみ締めるように語った。

 山口俊は今年7月に都内の病院で警備員男性を相手に泥酔暴行トラブルを起こし、傷害と器物損壊の容疑で書類送検された。その後に被害者側とは示談が成立したが、球団からは罰金と減俸に加え、今季中の謹慎処分が科された。

 DeNAからFA宣言した右腕は、昨オフ3年総額10億円に迫る大型契約を巨人と結んだが、暴行騒動後に契約の見直しに合意。2年契約への短縮のほか、細部の変更を受け入れたとみられる。

 山口俊は「(金額は)ご想像にお任せします」としたが、来季年俸については3億円超の現状維持となった模様だ。ただ社会的制裁に加え、契約期間の短縮と今季受けた1億円を超える罰金、減俸などを考慮すれば、来季が現状維持でも失ったものは小さくない。

 さらにこの日は、もう一人の主役も登場した。“はり治療騒動”の澤村だ。今季は右肩の不調で一軍登板なしに終わったが「長胸神経まひ」との診断を受け、球団トレーナーのはり施術ミスが原因である可能性を否定できないとして、今季途中に球団が謝罪していた。

 会見では年俸1億5000万円の現状維持でサインしたことを明かし「球団として『何度も調査した結果、まぎれもないことだから』ということで、現状維持と言われた。ただ自分としては一球も投げていないし、年俸を下げていただいて構わない、というやりとりはあった」と語った。

 問題のまひについてはすでに「完治」したという。「僕は『はりが悪い』とはひと言も言っていない。大前提として、はり治療に関しては素晴らしい治療。今後、症状や場合によってはトレーナーさんの力を借りることがあると思う。これだけはこの場を借りて言っておきたい」と熱弁を振るった。

 澤村の契約問題に関しては、実は山口俊のケース以上に事情は複雑だ。本人は減俸を申し出ながら、球団がそれを認めなかったところに「闇」がある。球団内では当初からトップの謝罪に批判的な声があったが、今になって「失敗だった」と捉え直す向きもある。澤村が減俸を口にしたのも自身へ向けられる厳しい視線を意識してのことだったはずだが、それを突き返したのは「悲劇のヒーローにはしない」という意思を示したともいえる。

 11年ぶりBクラスに沈んだ巨人の今オフは厳冬だ。村田が自由契約で退団し、多くのベテランがユニホームを脱いだ。阿部、内海、山口鉄ら功労者にも容赦ない大減俸の嵐が吹き付け、主力は軒並み涙をのまされている。

 プロである以上、選手たちはカネの話題に敏感だ。山口俊と澤村の交渉結果は、あっという間にチーム内に拡散。選手の一人は「事情は理解できますが、納得できるかというと…」と素直な心境を漏らしたが…。今季の巨人を揺るがした2つの騒動は、今後もしばらく尾を引きそうな気配だ。

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