大谷 あるぞ!10・4さよなら登板は「4番・投手」リアル二刀流


27日の試合で左太腿裏の違和感を訴えて途中交代した日本ハムの大谷翔平投手(23)が28日、札幌ドームでブルペン投球を行った。問題がなかったことで、当初予定された10月4日の本拠地最終戦(対オリックス)に先発することになった。今オフにポスティングシステムで大リーグ移籍する意思を固めており、日本でのラスト登板。自身初の「4番・投手」でのリアル二刀流の可能性もある。

 サヨナラ勝ちを見届けた大谷は、明るい表情で帰りの駐車場に現れた。試合前に札幌ドームの室内ブルペンで捕手を座らせて約30球を投げ込み、「全然大丈夫です。特に変わらずにいつも通り、やるだけです」と言った。今季、そして日本最後となる次回登板は予定通りに10月4日のオリックス戦となった。

 幸いにも軽症だった。前夜のオリックス戦(京セラドーム)。初回の打席で一塁に走り始めた際「左太腿裏をつりそうな感覚」を持ったため、緊急交代した。4月8日の同じオリックス戦で走塁中に同じ左太腿裏を痛め、肉離れと診断されて長期離脱している。悪夢がよぎったが、ブルペンの他に遠投、ランニングなどで汗を流した。栗山監督は「大丈夫だね。つってるだけだから全然大丈夫」と安どし、福島芳宏チーフトレーナーも「大丈夫そう。病院には行く必要がない」と話した。

 今後は打者出場も探りながらブルペンに1度入り、最終登板が正式決定する。状態が良ければ、ラスト舞台はDH解除の「リアル二刀流」の可能性もある。大谷は今季は故障に泣き、ここまで投打同時出場はない。二刀流でのメジャー挑戦を希望するだけに、昨年レギュラーシーズンで7戦7勝だった「リアル二刀流」を渡米前に一度は経験しておきたい。そうなれば自身初めての「4番・投手」で起用される可能性もあり、視察に訪れるメジャー球団に対するアピールにもつながる。

 ただし、再発しては元も子もない。吉井投手コーチは「見ていた感じは問題なかった」と話した上で、投球動作における左太腿裏の役割について「体重移動のエネルギーを受け取る箇所。そこが不安定だと投げられない」と重要性を説いた。二刀流・大谷。北の大地で5年間の集大成を見せる。

 ≪4番・投手でスタメンなら66年ぶり≫2リーグ制以降に4番・投手で先発出場したのは、51年10月7日大洋戦の藤村富美男(神)だけ。大谷(日)が4番・投手でスタメンなら、66年ぶりとなり、パ初の快挙になる。また、日本ハムでは、1リーグ時代の46、47年に大下弘が1試合ずつ務めており70年ぶり2人目になる。なお、4番・投手の第1号は36年10月4日阪急戦の古谷倉之助(金鯱)で、最多出場は野口二郎で77試合も務めている。

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